ロウカット玄米って?

玄米にチャレンジしてみよう!と思ったとき、ショップやネットで調べてみると様々な種類の玄米があったり、いろんな炊き方や食べ方があって、私に合う食べ方はどれなの?って迷ってしまいますよね。
今回は、そうした中から、白米感覚で食べられる玄米、「ロウカット玄米」についてお話します。

ロウカット玄米とは?

玄米の表面には、「糠」と呼ばれる硬い食物繊維がありますが、この糠の部分を更に拡大致しますと、幾重にも層が重なっていて、その一番外側に「ロウ層」があります。このロウ層という部分だけを除いたのが「ロウカット玄米」です。スーパーなどでも売られていて、比較的手に入りやすい玄米だと思います。

見た目や食感は玄米とあまり変わらないですが、味わいには少し変化があり、玄米と同様に栄養価が高く、初めて玄米を食べる人には比較的お勧めが出来ます。メリットとしてまとめると下記の点があげられます。

メリット

  • 玄米と同様に栄養価があります。
  • 炊飯器で簡単に炊けて食べやすいので、初めて玄米を食べる方にもお勧め。
  • 普通の玄米よりも手軽に美味しさを求められる。

ロウカット玄米は危険?

ロウカット玄米に関してはインターネット上で見ても危険性を指摘されていたり、デメリットとされている部分もありますので、まずは簡単に紹介させていただきます。

デメリット

  • 発芽毒があるとされている
  • フィチン酸やアブシジン酸という有害物質が存在する
  • 残留農薬がある

まず多いのは一つ目の発芽毒があるとされているというデメリットです。こちらに関しては、何故そんな話が広まったのかが、不可解な点があるのですが、発芽毒というのは玄米を発芽させる際に作られると言われている有害物質です。レクチンやサポニンなどがそれに該当するということですが。
発芽することで、確かにそれらの物質は生成されるかもしれませんが、だからといって即、命を脅かすものではありません。フィチン酸やアブシジン酸も発芽させることで、毒性が弱まったり、炊飯をすることで無害化されます。

そもそも、それらの物質が人体に悪影響を及ぼすといった臨床結果などもありません。
また玄米の農薬に関しましても、今は残留農薬が検出されない安全なものもたくさんありますし、そうしたものを選べば良いだけの話です。

色んな情報があふれている中で、なかなかこのような情報を見つけるのは大変だとは思いますが、是非ご参考になさってください。

結局、ロウカット玄米はどうなの?

ロウカット玄米は玄米と同様に栄養価が高く、玄米より食べやすく、有害物質の心配もない!ということでロウカット玄米を選ばれる方もいるかもしれません。でも、その前に一つだけ!情報を加えさせてください。私たちが玄米食をするべき理由ともいえる「玄米食の原理」というものがあるのですが、その中には「一物全体(いちぶつぜんたい)」という考えがあります。「皮などをむかず、精製するのではなく、食材を丸ごと食することで、その食べ物のもつ生命エネルギーを頂くことが出来る」という考え方です。
例えば、大根や人参、ゴボウなどは皮さえついて居れば、一度土から抜き取ったとしても、また埋めれば育つことが分かっています。玄米も水に浸していれば、芽が出てきます。つまり、それらは生きているといことになります。命あるものをそのまま頂くことは、私達自身の生命を高めるというイメージ…。なんだか湧いてきませんか?

白米は玄米に!
― 砂糖は精製されていないもの!
魚なら頭から尾っぽまで丸ごと食べる
野菜は皮付きのまま食べる、灰汁も取らない

こうした考えが、大事なのです。

逆に言えばほんの少しでも削り取られてしまった部分があるならば、そこにあるビタミンやミネラル、生命エネルギーが削られています。ちなみにロウカット玄米は発芽はしません。つまり「一物全体」ではないということです。

また、ロウカット玄米であっても、一口300回位噛まないと、玄米の持つ栄養をきちんと消化吸収することは出来ません。それくらい、玄米は硬い食物繊維で覆われているのです。

LE GENMAIとしては、一物全体の玄米を消化吸収しやすいように高温高圧で炊いた「玄米パウダー」を摂ることをお勧めしています。これなら、例えば白米に混ぜて炊いていただければ、白米の美味しさを感じながら、普通に玄米を食べる以上の栄養素の吸収が見込めます。
簡単で美味しいから続けられる。挫折者の多い玄米にとっては、とても大事なポイントではないでしょうか?
初めて玄米を食べられる方、玄米パウダーを取り入れるなら「玄米パウダーロイヤル」がお勧めです。

勿論、玄米パウダーをロウカット玄米に入れて食べる!というのも一つですよ!それぞれの環境や食べ方があることは今までのコラムでもお伝えしてまいりましたが、実際に食べてみて体験の中でご自身の体にとって良いものを選んでいただけたらと思います。