知って納得!「米」の漢字の由来、込められた意味とは

米という文字は諸説ありますが、漢字を分解すると「八十八」
「お米が育だち実って収穫するまでに88回の手間をかける」
「八十八夜は、立春から数えて八十八日目に種まきをする目安」になっていたり、
「八が重なることから、末広がりで縁起がいい」と言われています。 とても興味深いですよね!

その「米」という文字を使った漢字をいくつ思い浮かべられますか?
粒、粉、料、糀、粋、粘など、どれもその意味を考えていくと思わず『なるほど!』と思ってしまう漢字ばかりですが、今回は次の3つの文字に込められた意味をお話ししたいと思います。
それが【籾】【糠】【粕】という文字です。

【米+刄】「籾」(もみ)

刄のような硬くて鋭い穀物をまもっている皮。
この籾には一般的な食材ではなかなか補うことの出来ないケイ素や食物繊維、カルシウムなどが豊富に含まれていますが、残念ながら一般的な食事としては補うことができません。

【米+康】「糠」(ぬか)

「康」には「やすらか すこやか」や、健康の「康」から糠には健康になれるための栄養素があるという意味があります。日本の代表的な乳酸菌を豊富に摂ることが出来る『糠漬け』は日本食を代表する漬物です。日本人がヨーグルトを食べるようになる前まではこういった食事から乳酸菌を摂っていたんですね。

【米+白】「粕」(カス)

白米は「白い米」と書きますが、「米」と「白」でカスの米とも言われているように、お米の一番栄養素が豊富な表皮の部分を削ぎ落としてしまっているので、江戸時代にはそれまで玄米を食べていた人たちが白米や分付き米を食べる食生活に切り替わり、沢山の人々がビタミンB1不足の影響によって脚気(かっけ)になったと言われています。

このようなことからも、お米は主食として摂れるように調理をした玄米や籾付玄米を日々摂り入れることで、必要な栄養素を効率良く取り入れたいものですね。

玄米の栄養を効率よく吸収する食べ方には、玄米を長時間高温高圧で炊いたり、
超熟炊きした玄米パウダーを白米やスープ、副菜に入れたりする方法がありますので、
ご自身のライフスタイルに合わせて取り入れてくださいね。